これは唯一味をはじめて2年目
収穫期真っ盛りのある日。
ばあちゃんとこうやって
畝を挟んで向かい合い作業しながら
沢山話した思い出。
唐津の方言が分からなくて
ばあちゃんが何を言っているか
ほぼ分からなかった幼少期。
この時期のおかげで唐津弁の
ヒアリングが完璧になった。
そしたら、この唐辛子が100年以上も続く
貴重な在来種だって言う話が
ようやく聞き取れるようになって、
「えー!だから美味しいんやね!凄いことやね!何でもっと早く教えてくれなかったの?」
と私が言うと、
「前から何回も言っていた」
と返された。
ばあちゃんの唐辛子を昔から食べていて
私にとって唯一の味で、
辛さも味も大好きで、
とても好きな味だからという理由で
ばあちゃんから唐辛子作りを教わって
育てていたら、
ある日突然、
それは宝物だということを知った。
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