01 2021 .Sep

ばあちゃんと母。

「人生良かこつも悪かこつもあるけど、真っ直ぐに生きていればそぎゃん悪かこつにはならん。」といつもばあちゃんは言う。

「馬鹿正直な性格すぎて損することも多かったよばあちゃん。」と母。

母は畑仕事をするのが嫌で都会に出て看護師になった。
だけど娘がまさか唐津に来て農業をするとは思わなかったし、それを手伝うことになるなんて夢にも思わなかったらしい。

「これが嫌で私は唐津を出たのに。」
と、どこか嬉しそうに愚痴を言いながら畑仕事をする母。
今では私をサポートすべく、唯一味の唐辛子畑をしっかりと管理してくれている。

長年看護師をしていたせいか、命に対して常に真摯に向き合う姿勢が農業にとても合っていると感じる。
少しの変化にも配慮して、「これはどうしてなのだろうか?大丈夫だろうか?」と私に相談してくる。

馬鹿正直で損ばかりとばあちゃんを笑う母だけど、その母こそ真っ直ぐに馬鹿正直に生きている様に思う。

そんな2人の背中を見て生きてこられたことを、私は誇りに思う。

この写真は以前、雑誌nicethingsさんの取材で撮って頂いたもの。
色々写真を頂いていたのを思い出し、使わせて頂きました。


.

Related posts

もうすぐばあちゃんの誕生日。