本日今年2期目の柚子収穫をしました。
私の親戚のお爺さんが昔々に植えた柚子達がほぼ野生化した状態で放置されていたところを、唯一味を始めてから毎年譲って頂くようになった。
拘りの強いお爺さんだったので、それはそれは強く逞しい質の良い柚子の実を付ける柚子畑。
唯七味の開発時、気に入る香りの柚子に出会えず途方に暮れていたある日、叔母にポロっと話をしたら叔母の叔母の旦那さんがもしかしたら良い柚子畑を持っているかもと紹介してくれたのだった。
そしてその柚子に私の概念は一掃され、これ以外のものでは駄目なほどに虜になった。
遠い親戚に当たるそのお爺さんに初めて会った時
「あぁ、この人好きだ」
と一瞬で思ったことを忘れることはない。
当時すでに90歳を超えていらっしゃった。
ニヤリと笑いながら隣のかぼす畑を指差し
「こっちも何か面白いことに使いたいんだ。若い人の感性で何か考えてくれ。まだまだひと花咲かせるばい」
と、いつ会っても意欲的でキラキラしておられた。
一昨年亡くなられた日の数日前まで畑に出て行っていたのだとか。
今年も柚子をありがとうございました。