『私達、この子のためにこれを作ったんじゃないかな』
そう思ったエピソードがありました。

女の子がお母さんと通りかかり、
唯一味を目の前に立ち止まりました。

先日の丸の内で開催された
ニッポンフードシフトフェスでのこと。

「佐賀の唐辛子農家です」と
お母さんの方へお声掛けしたら
お母さんは横に立つ小さな女の子を指差し
「この子、辛いものが好きで
いつも食べたい食べたいって言うんです。
でも普通の一味や七味は子供には
辛すぎるだろうって、怖くてあげられなくて」
そう言うお母さんの横でまた
「食べたいなあ」と女の子が言いました。
「食べたいって言うのに
食べさせてあげられないから可哀想で」
と言うお母さんの横で黙ってジッと
商品を見つめる女の子にキュンとしました。

わたし達は101010さんと共同開発した
“10さいからの10がらし”をおすすめしました。
@101010_tototo

「こちらは10さいのお子様でも食べられる
優しい辛さになっていますよ」

女の子は7歳でした。

7歳かあ。少し早いかな？
でも辛いもの好きだっていうなら
大丈夫かな？と恐る恐る試食をして貰いました。

yuzu、goma、shiso、
３種をそれぞれ試食しながら
「おいしい、おいしい」と満面の笑み。

「これだったら買ってもいいよ」と
お母さんが言いました。

女の子がたくさん悩んで
「これにする」と手に取ってくれたのは
料理人さんなど玄人さんに一番人気の
“shiso”でした。

shisoは、いわば大人の‘ゆかり’で
ご飯にはもちろんなのですが、
ポテトサラダやパスタや
フライドポテトやカツレツ…
色んなお料理に合います。

大人の舌なんだなぁ。
すてきやなぁって思いました。
（これからの人生に沢山の「おいしい」が
訪れますように。）

女の子はとっても気に入ったご様子で
「早く帰って使いたい」と
満面の笑みでした。

何になのか分からないのですが
感動で震えてしまいました。

101010さんと発案から試作して
かたちになって。
それがこんなに必要としている人のもとに
渡ったことが、奇跡のように感じて。

まだきっと、こういう子いると思うんです。
もちろん大人の方でも、辛いの好きなのに
辛すぎるのは苦手で、、という方も。

そういう皆さまの為にある商品なんだな
ちゃんとお届けしていきたいなと、
そのためにもっと知ってもらわなくてはと、
そう決意したエピソードでした。